百均の お地蔵様

日記

もう かれこれ 10年以上 前に

百均で お地蔵様を 買いました。

 

前から

 

後ろ姿

 

 

 

 

エッ!百均に お地蔵様?

なんて売ってるの?

 

と 思われたでしょう、

実際その時私も

エッ、お地蔵様って あり〜?

 

と 思いました。

丁度お店に入荷したばかりでしょう、、、

沢山同じものが ずらっと並んでいました。

もちろん 百均ですので

石ではなくプラスチック製の

同じ顔 で ずらずらずら と。

 

そのころ

丁度自然風の 庭にしようと

木や

笑われるかもしれませんが

綺麗だな〜と 思う雑草も

植えていました。

 

そんな時にこの お地蔵様にめぐりあいました。

べつに信心したいとか

そういう訳でもなく

ただ 庭のアクセントに したかったからです。

 

どれを 選ぼうか、

という選択もなく

みんな 同じ鋳型の お地蔵様

おんなじ顔

手前の 一体を 他の買物と 同じカゴにぽーんと入れて

買って帰りました。

 

庭の枝垂れ梅の 前に置きました。

さすがに じかに置くのはしのびなくて

平たい石の上に飾りました。

 

よく 泊まりがけで 遊びに来ていた母が

和室から 枝垂れ梅の桃色の花が咲くと

眺めながら

必ず

私の骨はこの下に 埋めてちょうだい。

と 言っていました。

 

枝垂れ梅の 桃色は

他の木々が まだ 葉っぱも出なくて寂しい風情の庭の中で

唯一季節を先取りして

ぱあっと

春がきたよ

知らせてくれます。

 

百均の お地蔵様は その木の根っこに 鎮座ましましています。

 

母が亡くなって 10年が経ちました。

 

あの年

言われたとおり お骨を 少し

梅の木の側に 埋めました。

 

そこには

この お地蔵様が 守ってくれています。

 

 

ーーーはなしは ここで 終わりでは ありませんーーー

 

去年。

風の強い日

 

その日は丁度 主人と 旅行中で

長男に 留守中の 犬の 餌を頼んで出かけていたのです。

 

うちに帰ってから

変わりはなかったかな?

庭を 観て回ると

お地蔵様が いないのです❗️

 

最初は あれ?

と いう位でした。

 

プラスチックの お地蔵様は 軽いのです。

 

あー、

風が 強かったから どこかに 飛ばされたのかな?

と 思いました。

 

他のものではありません。

物はお地蔵様、

最初は近くを くまなく

草や なんか 手で避けながら

無い  無い

範囲を広げて こっちかな?

あっちかな?

 

どこを探しても見つかりません。

ここ 10年以上

どんなに雨風が 強くても 台風がきても

ただの一度も飛ばされた事なんて

なかったのです。

 

さがしても 捜してもどうしても 見つからないので。。

 

あー、

留守の間、長男が 犬の 餌をやりに来てくれた時に

きっと 飛ばされてた お地蔵様を 見て

あっ、と気がついて

どこかに 置いてくれてたんだ。

 

きっと そうだ!

と おもいました。

 

それで

そうだと確信して

電話で聞いたら

 

知らん、、と。

 

えっ、

 

じゃあ どこに行ったんだろう。

 

ものが ものだけに 主人には話せませんでした。

きっと どこかにあるだろうから、、

見つけよう と

 

二、三日したら

ひょい と 見つかって

あー、こんなとこにあった!と

私のことだから。きっと

 

次の日も その次の日も

さがしました。

見つかりません。

 

そのうち あきらめて

もう

主人にも話そう

と 思っていた 朝。

 

その梅の木に 寄っかかるように

斜めになって そばにいる

お地蔵様が いたのです。

 

もう、 天地が ひっくり返るように

びっくりしました。

 

なんで なんで なんで、、、

 

こんな事ってある?!

 

人から不思議な出来事の お話なんか聞いても

ほんとかいな?

 

と つい 思ってしまう 私です。

 

その プラスチックのお地蔵様は

以前のモスグリーン色でなくて

あちこち

旅して来たように

擦った様な痕があって

傷だらけの はげちょろけで

塗料がすっかり剥げ

 

全身が モスグリーンから

黄土色 に 変わっていました。

 

もう

帰ってきてくれたので

実はこんなこんな

だった

主人に 話しました。

 

 

ほんとに

あの時

どこに 行ってたのか、、、、

 

いまも

謎です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント

  1. 古川 秀秋 より:

    ちこちゃん、お久し振りです。
    お地蔵さん不思議ですよね。我が家にも不思議な人形が有ります。24年前母が卵巣癌になり余命3ケ月と言われ、駄目もとで抗癌剤
    治療しました。髪の毛が全部抜け可愛そうでした。雨の日父がごみを捨てに行ったところ、びしょぬれになった小さな髪の長い黒人
    人形が捨てて有り拾って来ました。その髪を洗って上げて病室へ持って行きました。その後驚く事に母の髪が伸びるのと同じ、人形の
    髪が伸び始めました。両親は岐阜の妹の傍に家を買い過ごしていましたが、今でも遺影の傍で髪が長くなっています。
    10月父の三回忌で岐阜に行きます。その時髪をそろえて上げようと思っています。
    霊媒師さんに聞いたところ、この家はこの私が守る、もし売却の考えが有れば絶対に邪魔をすると言ってると言われました。
    不思議です。

  2. 瑠美子 より:

    お地蔵様はきっとお母さんと一緒に旅に出ておられたのでしょうね。
    それにしても不思議なことですね。

    • baba より:

      瑠美子さん、コメントありがとうございます。

      そう、思わず思ってしまいましたが…
      はげちょろけになっていたので
      大体 元々は 黄土色だったのでしょう
      百均で 買った時は まるで 石の お地蔵様のように
      灰色の 塗料が塗ってありました。
      買って 10年以上経ったので
      その灰色は 苔むしたようになって
      モスグリーンの 本物の お地蔵様の ような感じになっていました。
      いなくなって 帰ってきたときは
      身体中引っかき傷のような線が いっぱいついて
      明るい 黄土色の 元々 は こんな色だったんだ。
      と いうような
      地肌が 出ていました。

      いまは あれから 一年経って
      また 苔むしたような モスグリーンに なってきていますが…
      よーく観ると
      工場で作った 塗装前の 黄土色が かすかに 分かります。

      母は クリスチャンでしたが
      うちには お仏壇が あります。

      長男に
      お地蔵様のこと
      たずねたり電話したので…
      長男も びっくりしたのでしょう
      直ぐに お参りにきました。
      二人で手を合わせたのですが
      何の 返事も きませんでした。
      当たり前でしょうが。

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