乞巧奠(きっこうでん)の 飾りを 拝見…のつもりが

日記

【ひねもす丘 今日の雨あがり】

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【乞巧奠(きっこうでん)の 飾りや

香道具を飾ってます

遊びにいらしてくださいませ】

 

の お誘いを 野瀬先生の奥様よりいただき

私とは 別世界

 

覗いてみたい!

の 一心で

昨日 ひねもす丘へ うかがいました。

 

ひねもす丘

いつものお茶のお接待部屋の奥には

お茶室があるのですが

 

昨日は

香道具が飾ってあり

お部屋の外には その七夕飾り ↓

 

願いや歌が 短冊に

 

 

 

 

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お道具を 拝見させて頂くつもりで

伺いました。  が…

 

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『ちょうど良かった 今から始まりますのよ

森さんも どうぞ』

と言われ

 

【エッ】。。なになに?

もしかしてーーお香⁉️ーーー

 

 

香道なんて まるで未経験

 

 

 

ーーー

 

か え り た い

か え れ な い

どうするのかも 全くわからない

『すみません 出来ませんので 失礼させていただきます』

の 一言が

奥様の いつもの満面にこにこ顔には

どうしても 言えず

ズルズルと 誘われるままに

隣の お茶室( 本日はお香の部屋)へと

案内されるまま

お席に座ると

右前には

 

なんと

予め 少しお水が入った硯 墨 筆

縦長に折ってある紙

(これって もしかして 歌を詠む)

 

そんなもん 詠んだことナイ

 

ドキドキしながら

待っていると

『名前を書いて下さい』と

着物をきちんとお召しになった

(お香の先生)がおっしゃるのです

千代子なら

仮名で 「ちよ」と 書くそうで…

墨をすりながら

あ〜〜 「ちよ」と 書いたのですが…

 

また

この

ボールペンよりも いつもは使い慣れた筆

というのが

絵を描くのとは 別物のように

さらり とは 書けなくて

「ちよ」の 形が 滑らかでない

おまけに

その次に

今度は なんと言われるのか

気になり

絶対

『今日の七夕に想いを馳せて 詠んで下さい』

と 言われる

と 確信しました。

順番に並んでるから 前の人が詠んだうたに繋げ

自分の心持ちを 詠まなければいけないのかな?

あーー

きっと そうだ!

私の順番が来たら

どうしよう〜

今更逃げられない

おまけに

みなさん きちんとした服装

足元を見ると

失礼の無いよう

靴下やストッキングを履いてる

。。 あーーーー 私は素足 。。

 

ドキドキしながら 座っていると

あろうことか!

お道具を写そうと

張り切って持って来た携帯

 

着信音が大きく鳴り響き

慌てて 掴んで隣の部屋へ

 

(携帯 設定が悪く 声でしか 電源が落とせない。。)

私が 小さな声で 『電源を切る』

と云えば

 

その 手にした 憎らしい携帯め

大きな声で 『電源を切るのですねっ』

と お返事

 

。もう 泣きたい気分 。

お席に戻ると

みなさん 静かに座っていらっしゃる

「失礼いたしました」

さえ

言えない

 

こ わ い

ーーーー

 

硯の横に 何やら 印刷物が置いてあり

どうも その お香のルールのようなものが

書かれてあるのです

読んでいると

お香の香り当て⁉︎ のお遊びのよう〜

 

私の心は

(ちょっと楽しそう)  <   (ものすごく不安)

 

ーーーー

 

いよいよ始まりました

先生の 手元から 【織姫】という名のお香が周り始めました

順番が来ると

手にとって

どうも 茶道とは逆の方向に器を回し

その香りを愉しむようです

私の順番がきました

ぎこちない手付きで回し

その 香りをかぐと

ま〜 驚きました‼️

説明が難しいのですが

…甘いお茶のような…と表現すれば良いのでしょうか

今まで 一度もかいだことのない

なんて 気持ちの良い

思わず 『あ〜 いい香り〜』と

ポロリと声に 出てしまいました

それくらい 感動的な香りでした。

 

そうそう

また ブログを長々と書いてしまいそうです

 

この最初に回された【織姫】の お香を

もう一度回すので

この お香が何番目に回るのかを

当てるのです。

2番目 3番目 4番目 5番目と

織姫も含め 別の香りのお香も周り

それを

準備された その折りたたんだ紙を広げ

左から二番目のところに

その筆で 織姫が 何番目か

その数字だけ書いて 出すのでした。

 

ほっ!

 

ーーーーー

 

どれも 良い香りでしたが とりわけ

一番最初の 織姫が

いちばん好きで 印象的でした。

 

それで 結果なんですが…

全員がハズレでした

二番目以降の香りは 鼻がバカになるのでしょうか…

微妙な違いを感じるのが

分かりにくいものでした。

 

ーーーーーー

 

以前

『京都御苑』「拾翠亭」(しゅうすいてい)でのお茶会の

帰り

妹と 【伽羅】という名のお香を買いに お店を

訪ねて行きましたが

無いです と 言われ

残念な 思いをして帰った事がありました。

 

たまたま お香のお話を聞かせて頂いている途中で

その 【伽羅】 の お香の名前が出たのです

 

あの 京都で 欲しくても買えなかったお香

その お話を先生にしたら

なんと 残りの 高価なお香を 私にくださったのです

(妹の家では お線香のような香りのお香しか

かいだ事はなかったので

この お線香の香りがお香かと

ずっと私は思っていました)

 

…多分 混ざり物が入った安価な物?…

。。。

 

この 本物のお香の香りは

妹が  どんなに喜ぶか!

と 思うと

ありがたくてたまりませんでした。

 

香りが逃げないよう

早速

ラップに包んで送りました。

 

頂いた そのお香↓

この四角い物まで下さいました

なんでも これが無いと

お香が 燃えてしまうのだそうです

 

 

 

2061文字

今日も長い長いブログを書いてしまったのに

ここまで読んで下さって ありがとう〜

 

コメント

  1. 葉っぱ より:

    こんばんは

    「きっこうでんの飾り」とは、初めて知りました

    梶の葉を五色の折り紙ではさんで、飾るんですね

    硯や糸や布も飾るとか

    へえーーー  という感じです

    「香道」なるものも、初めて知りました

    ほおーーー  でしょうか

    素敵な世界があったんですね

    でも、歌を詠むのでなくって、よかったですね

    私も、歌を読むとなると、頭真っ白になって、楽しむどころでは、なくなります

    歌じゃなくって、「へのへのもへじ」でも、炭で描いて、ごまかしそう

    香り当て、でよかったですね

    素敵な香りの「織姫」、、かいでみたいなあ

    「伽羅」というお香は、どんな香りなんでしょうね

    妹さん、大喜びでしょうね

    .

    こちらはお天気が続き、雨も降らず、夕方は、水やりしました。

    陽が落ちて、風が少し心地よく、ほっと一息しているところです。

    蓼原湿原のヒゴタイは、もう開花してますか

    九重の自然が恋しいでーーす

    • baba より:

      葉っぱさん こんばんは

      そうなんです こんな風情のある七夕飾りを
      初めて体験しました。
      糸巻も 左から紫色にはじまって右へ
      赤や黄色と並べてあり 色も決まっていると
      説明下さいました 楽器も 可愛らしいお琴など
      (これは ほんとに実物を小さくして作ってあり
      実際に 練習用に奏でる事もできるそう
      笛 それに琵琶 (これは手元に無かったそうで…
      飾れなくて それは何度も残念そうにおっしゃっていました
      それを聞くと 
      言いませんでしたが…
      私の知り合いの お寺の奥さんが
      琵琶を弾いているので
      あ〜 この近くだったら 私が借りてお飾りの仲間に
      入れてあげたかったなぁ〜… と とても残念に思いました)
      そして こんな状況の中で 
      携帯も 『電源を入れる』なんて 言えなくて
      写真が撮れなく
      結局 お飾りの写真は撮れず仕舞いでした ( ; ; )

      ほんとは このブログに 掲載したかったのです。

      この七夕飾りだけは 次の日 お当番でひねもす丘へ行った時に
      撮ったもので…
      当たり前ですが 
      お道具は もう綺麗に片付けられて
      写真に撮れませんでした( ; ; )

      そんなこんなの 一日でした。

      ヒゴタイ 今日たまたまですが…
      朝 お客様が 一輪(一輪挿しに入れて)
      持って来て下さいました。
      あの 可愛らしいボンボン花が 紫色になってきています
      これから タデ原湿原でも ひねもす丘でも
      色づきはじめる事でしょう〜
      楽しみです

      今日も コメント下さって ありがとうございました。

  2. 瑠美子 より:

    こんにちは!

    きっこうでん 初めての言葉です。

    検索しました。

    七夕様の飾りなんですね。

    それも織姫様。

    一つ賢くなりました。

    ありがとうございました。

    *

    お香の話。

    名古屋市西区に志野流の家元の家が有ります。

    行事が有ると着物をお召しになった方々が家元の

    家に入って行かれます。

    志野流は足利義政(銀閣の将軍)に仕えた方が初代で

    今もその流派は続いています。

    蜂谷家といいます。

    どの戦禍か解りませんがその戦争のために名古屋に

    来られたそうです。

    *

    この家元家の家宝として正倉院の香木 蘭奢待(らんじゃたい)

    を所有しています。

    この蘭奢待は3か所 切り取られた跡が有ります。

    足利義政 織田信長 明治天皇の名前が香木に記されてます。

    蜂谷家は足利義政 経由で持っておられるのでしょうね。

    いつから持っているんでしょうね。

    *

    今年の春頃この蘭奢待を徳川家の菩提寺に献香しました。

    TVでその場面を見ました。

    その日は徳川家の方々、‥‥など多くの方々がその香り

    を聞きたくて集まっていました?

    美しいお召し物の方々もいっぱいいました。

    献香が終わり香りは如何でしたかとインタビューしてました。

    広い寺院では香りは聞けなかったようでした。

    近くでないと聞けないのでしょうね。

    *

    チコさんのブログを読みながらこんなことを思い出しました。

    お香の世界も深いですね。

    *

    ウクライナに早く平和を

    今日も明日も良い日であります様に。

    • baba より:

      瑠美子さん そうなんですね
      お香の世界も深いですね

      らんじゃたい の事も 
      今 知りました。
      こんなに長く生きて来ていて
      優雅なお香とは 程遠い生活しておりました
      死ぬ前に ちょっとだけこんな雰囲気を経験させていただいて
      今回はほんと 幸せに思いました。
      瑠美子さんも詳しくご存じで
      私は ちょっと恥ずかしい気持ちです。
      神様が 死ぬ前にいろんなものを
      プレゼントしてくださってるようです。
      妹には お香を送り
      くださった先生には 今日お礼状を出しました。

      アンテナを張り巡らせておくと
      神様はいろんなプレゼントを くださるのかな⁈
      なんて おもうこの頃です。
      瑠美子さん ありがとう

      明日も良い日でありますように

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