初めての富士登山

日記

 

高3の時、、

(その頃は神奈川県の 辻堂という所に住んでいました。)

 

夏休み、先生達に誘われて富士山に 登りました。

 

;;;;

 

5人位でしたか、、

4人は男女の先生で 学生は私だけ

 

父に行かせてほしい、と 頼みました。

しばらく考えた父は

先生達と一緒だから、、と 思ったからでしょう

行っておいで、と。

 

その頃も 5合目まで 車で行く事が出来て

大体登山する人達は5合目から登るのです。

 

高校生だった私は 元気です。

でも

近くの低い山にも 登った事はありません。

ちょっぴり 不安もありましたが

大丈夫!と思いました。

 

それは

 

富士山は

今みたいに大勢の人は登っていませんでしたが

それでも 夏の富士山は 賑わっていました。

車で 山中湖まで ボートに乗りに行ったり

富士山も5合目までは

よく連れていって貰っていました。

高いけど

ご近所の山という感じでした。

 

;;;

 

なにも 聞かずに 言われた集合場所に 着きました。

登山靴なんて持っていません

家にある スニーカーを履いて リュックを 背負って、、

 

さあ、行きましょう〜、、、

 

(あれ、バスに 乗るんじゃないの??)

 

【御殿場登山口】

 

 

 

まさか!

 

まさか、でした。

1合目の 登山口から、、、

びっくりしました。

 

どうしょう

登れるだろうか、、

不安で たまりませんでした。

 

最初の 入り口で

みんな

金剛杖を 買って 1合目の焼印を押してもらい

出発!

 

木立の中を歩き始めました。

歩き出すと 気持ちよくて

さっさと 元気で 先頭を 歩いていました。

来てよかったなーと 思い

そして 登れる!

と いう 自信も 湧いてきました。

2合目、、3合目と

1合目毎に印を 押してくれる所があって

自分の杖に 縦に並んでいく 焼印が 嬉しかったです。

 

楽しく歩いているうちに

頭上の方がなんだか賑やか

5合目 到着。

 

パッと 景色が 変わって

沢山の人が 軽装で、、

おまけに ヒールなんか履いてたのしそう〜

 

自分たちは一生懸命歩いてきました。

 

ちょっと ガックリするものがありました。

 

やっと ここまで登って、、

 

(5合目まで バスで来たかったな〜、、)

 

疲れがいっぺんにどっと来るようでした。

 

 

それからは どうだったでしょう、、

楽しくはない山道でした。

おまけに がれ場で 木もあんまり生えてなく

綺麗な登山道でもなく

下の景色も

あまりにも山が大きいので

遠くに見えて

それほどの感動もなく

仕方なくついて歩きました。

 

7合目か、、8合目 その辺りだったと思います

山小屋に泊まりました

 

 

寝る時が またビックリ!

 

横にずらっと 男女関係なく一列に

串刺のように並んで

着の身着のまま

広い畳の上に寝るのですが、、

お隣の人と

頭と 脚が互い違いに 寝るのです。

 

私の顔の両隣は 男の人の両脚が

(私の脚もその隣の人の顔の横に)

もう、右を向いても 左を向いても、、臭いのなんのって!

 

そして 山小屋の人が

その一列全員に 行き渡る程の長さの

一枚の

長〜〜〜い せんべい掛け布団を 延ばしながら 上から乗せてくれました。

【参りました】

 

富士登山で 一番印象に残った事は

この 山小屋の 夜でした。

 

 

それでも 疲れて一瞬で眠ったように思います。

 

次の日

ご来光が どんなだったか

全然記憶にないのです。

それで

多分寝てたのかもしれません。

 

あと 覚えているのは

頂上近く9合目位でしたか、、

もう歩くのが やっと

きつくてきつくて

一歩の足を 前に出すのが 靴の長さ位

(自分で その時、あー、一歩が靴の長さだなーと 考えた記憶があります)

頂上までそのペースだと 何時間かかることか。

でも

それくらいしか  前に進めません

 

先生から

『下りの時の スバシリ(須走り)、、、砂走り  は 登りと違って、、

一歩足を出すと すーっと 下れて、、

走るように、、とても気持ちがいいよ〜と』

その

気持ちの良いだろう??   帰り道のスバシリを 想像しながら 頑張りました。

 

途中では 道をよけて

高山病で 倒れてる人も 何人かいました。

その人たちを 横目で見ていると

とうとう 一歩も歩けなくなり

座り込んでしまうと

リュックを 持ってあげよう〜〜と

1人の男先生が、、。

なんだか 2つのザックを 担いだ先生を

したから 見上げると

やっぱり 悪いな〜〜と 思って

歩き始めました。

荷物が ないというのは ほんとに体が楽になりました。

 

でも

 

もう直ぐ頂上

鳥居が 前方に見えます。

あー、もう直ぐ

ここを上がったら頂上

(ほんとだったら、、ちょっとは元気が出ますが)

あと一歩の踏ん張りが

できません。

頭はぼーっとするし、、

夢のなかで 歩いている気分で

それでも

一足ひとあし 機械のように前に出しました。

鳥居を過ぎました。

右手に建物がありました。

あったと 思う、、

バタン!

と 倒れて

そのまま。

地面に寝っ転がったら 目も開きません

もう動けません。

 

先生達は

お鉢周りを したようです。

 

帰りは

その

お楽しみの

スバシリを 下って下山しました

そんなに 楽チン、楽しい

と いうほどのものでもありませんでした。

確かに

一歩踏み出すとザザーっと

脚がひとりでに進んでくれるようにも 思いましたが

想像したより 下りも 楽ではありませんでした。

それよりか

こんなに 富士山のガレ小石を 下に下にと落として大丈夫なのかな〜と

思いました。

私  1人でも相当の量の 小石と 土を 下の方に落とすことになります。

富士山の形が 壊れないかな〜〜と

ほんとに 心配になりました。

 

 

 

 

あれから 五十年以上が経ちました。

まだ 大丈夫な ようです

写真を見ると。

 

 

 

ユーチューブより

 

 

 

富士山は 登るものでなくて

眺めるもの

とは よく言ったもの

 

ほんとに そう思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント

  1. 瑠美子 より:

    おはようございます。
    私も富士山の山小屋で同じ経験をしました。
    あんなひどい経験は初めて嫌でしたね。
    あれは25年くらい前でした。
    今でも続いているのかしら。

    5合目から登りました。ごめんなさい。
    でも娘が高山病になり8合目で泊まり降りました。
    富士山は本当に美しいです。
    見ているのが一番、同感です。

    今日も暑そう、家に閉じこもります。
    無理しません。

    • baba より:

      瑠美子さん、おはようございます。
      瑠美子さんも あの 経験をなさったんですね。
      今は、大丈夫です。
      お布団も1人ずつありますし、、
      山小屋が それこそ 6合目位から 7合目8合目と沢山出来ています。
      登山する人が それこそ 多く 銀座のようです。
      10年くらい前にも 妹がまだ 登った事がないというので
      一緒に登りました。(もちろん5合目からです)

      名古屋は ほんとに暑くて きつそうです
      お体 くれぐれも お気をつけて下さいね。

      • 瑠美子 より:

        そうですか、あの布団はなくなりましたか。
        よかった。

        あんなに外国人いっぱいであの布団は日本の恥のように感じました。
        でもきっと細い布団でしょうね。

        でももう登る勇気はありません。

        • baba より:

          瑠美子さん あの布団は いつ頃まであったのでしょうか、、
          今の布団は1人一枚づつは ありましたが
          センベイ布団は 変わりません。
          一応 洗った白いカバーは ついていました。
          (山小屋に 泊まるときは お風呂にも入れずに寝ます、
          それで やっぱり お布団が気持ち悪いので、、
          私は 体が入る 袋状のカバーを 洋服の軽い裏地で作って、、
          それに首まですっぽり入ってその上に山小屋の お布団を 掛けて寝るようにしています。
          ちょっとだけ 気分的に楽になります。)

          そうですね 今は外国人が 沢山登っているようですね〜
          その 十年くらい前も ポツポツ外国人が いました。
          それも サンダル、短パンで
          富士山 を なめとるんかい!

          思いました。

          きっと 途中までしか 登れなかったでしょう〜、、

          • 瑠美子 より:

            ミノムシになるのですね。
            いいこと聞きました。
            気分は凄く違うと思います。
            さすが、やまgirl。

          • baba より:

            瑠美子 さん、 ピンポーン
            そうです ミノムシです。

            これは 尊敬している 田部井淳子さんが
            以前 話していました。

            いいな〜と 思って
            直ぐに 生地屋さんで 生地買って つくりました。
            妹にも 要る?
            と聞いたら
            要る、(あたりまえ)と
            2枚作りました。

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