するは いっとき 見るは 末代

日記

 

するは いっとき みるは まつだい。

 

と 母の母が言っていました。

つまり、私のおばあちゃん。

 

自分の 部屋で 小柄なおばあちゃんは

編み物を よくしていました。

細い棒針で 毛糸のパンツや何か。

古い毛糸は ほどいて 着物の腰紐やなんかを 細長〜く

そんなんで

大した物は作っていませんでしたが、、、

 

ある日

ほとんど仕上がっている セーターを

ダーッと 一気にほどいているのです。

 

えっ!

 

(一目一目編んだものは 形にするのに

とてつもなく時間が かかります。

おまけに 細い毛糸 細い棒針で、、、)

 

私は、勿体無くて

なんで ほどくと?

 

聞きました。

 

どうも 良くないところが あったのでしょうか、、

見た所  全然きれいなのに、、

気に入らないのでしょう。

サイズ的に悪くても

セーターなら

少しは伸び縮みが きくし

大丈夫と おもうのですが、、

おばあちゃんには

許せないものが あったのでしょう。

 

そして

 

そのとき

(ばあちゃんの私は、 18才位だったでしょうか、、)

 

 

おばあちゃんは

言いました。

 

『チヨちゃん、するは いっとき  見るは 末代  』よ。

 

 

 

 

 

今も、何か

あー、面倒。

このままで いこう〜

 

と 思う時

 

私の中で

呪文の ように 出てくる言葉

 

 

 

【スルハ  イットキ   ミルハ  マツダイ】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント

  1. 瑠美子 より:

    いい言葉、私も心の中で唱えます。
    洋裁をしていて、まあこれくらいは許せるかなと思い先に進みます。
    そうすると、絶対にあとで気になり直すことになります。
    その時間のかかること。
    思ったときにすぐにすれば時間もかからないのにね。

    叔母さんが教えてくれました。
    洋裁の場合、難しい所はしつけをしてゆっくり進めば出来るよ、でした。
    高校生の時に教えてもらいましたが今でも実行しています。
    そして、するは一時、見るは末代 なんですね。
    思い出しました、ありがとうございました。

    絵をありがとうございました。
    主人がびっくりしてます。
    有名な画家さん?と聞かれましたのでハイと答えました。
    色がきれいな所に感激しています。

    • baba より:

      瑠美子さん、
      難しい所はしつけをしてゆっくり進めば出来る
      のですね。
      そう、丁寧な 仕事。
      叔母さんのように
      なんでも、どんな時も 私も そう心掛けたい気持ちです。

      きょうも 一日が 始まります。
      なんだか 嬉しい スタートになりました。

      ありがとうございます
      無名の画家より。

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