緑の 薔薇

緑色の薔薇

17〜8年くらい前
京成バラ園 から購入した、緑色の薔薇。

今年も咲きました。

 

 

我が家は

良く言えば森のようですが
ジャングルになっています。

 

昔は そうではありませんでした。
一時流行していた、

イングリッシュガーデン風に、、
ハーブや 薔薇

間に グリーンの 葉物を 植えたり
ボーダーに作っておりました。
勿論 薔薇のアーチも

 

あー、こう書いていると

ちょっと懐かしい。

 

京成バラ園の会員になり
この近くでは 手に入らない
珍しいオールドローズ や なんか
パンフレットを 見ては

あれこれ

ついでに

近所の友達の分まで

一緒に注文したりなんかしていました。

 

庭を 作るのも

絵を描くのと同じよう
どこに 何色を 持って来ようか、、、

スケッチブックに
主役 や 脇役 高低 を考え植えるのは
それは楽しいものでした。

ただ 絵と 違うのは

生き物なので

計画どうり 育ってくれないということ。

それでも

三年くらいしてから

なんとか 形ができました。

いろんな方が観にいらっしゃいました。
テレビコマーシャルに使われたり
ちょっぴり 自慢でした。

 

ところがです
その 大好きな 庭は

公園の花壇のように きちっと植えていなくて

自然風に作って

何にもしていないように見えても、、、
とてつもなく 手入れが 大変でした。

薔薇は 特に、、
消毒、水やり、剪定、花がら摘み、肥料、土の改良、

目立たないよう

グリーンで隠した泥除け

根元に藁を敷きつめたり

 

高温多湿の この地では
イギリスとは 違うのです。

なかなか元気に育ってくれません。

枯れては植え 枯れては植え

元気に きれいに育てるには とてつもなく
手がかかるのです。
それこそ 毎日。

夏のかんかん照りの 暑い時期は 朝晩
水やりだけで

ゆうに一時間は たっぷりかかるのです。
かけたつもりでも

肝心の根元を ほじると カラカラです。

ちょっと 油断すると

病気になったり アブラムシが ついたり
毎日 見張っていないと 気がついた時、

手遅れになってしまうのです。

 

それでも

生来の 花好きで 庭がだんだん
自分の 思うかたちに仕上がっていくと
嬉しくて
蚊取り線香を 身体中に紐でつるして

煙に燻されながら
手入れしていました。
でも それも 5年間くらいかな？

 

ある日

眺めていると とても 疲れるようになりました。
体ではないのです。

なぜって、、、心が 休まらないのです。
美しいし 華やかなのですが、、、
ドキドキするのです。

 

その頃は 元気ばあちゃんで

よく 1人で山に 登っていましたが、、
道端の 草 石ころ 木々 苔 鳥のさえずり
その 緑の中に 体がすっぽり包まれると

とてつもなく 幸せな気持ちになっていました。

これだ！と 思いました。

 

薔薇や ハーブを 人にあげては

木を植え始めました。

目標は 自然のように、、

ご近所の山の中にいるように、、

 

植木屋さんにクレーンで 何本も 植えてもらいましたし
私自身も 自分で 植えられる程度の大きさの木は
なるべく自分で！

山芋掘りと スコップで

毎日毎日

せっせ せっせ  穴を掘ってバーク堆肥を入れて
一本 二本と 植えていきました。

植木屋さんからは

もう 植えない方がいいんじゃないですか、、、
と言われながら
（この方は全然商売気が ない 植木屋さんでした）

で 、

現在の ジャングルの 庭になっています。（笑）

今では誰も観に来ません。

テレビも来ません。

でも
こちらの方が 落ち着くのです。
じっと して

庭の中にひそんでいると 楽しいのです。
人からは
切った方がいいんじゃない〜
と 言われています。

お隣に 近い木は

迷惑になるのでビシバシ切っていますが、、

 

話が長くなってしまいました。

 

戻りますが
この 緑の薔薇は

その時分 薔薇に凝っていた時のなごりなんです。

色が落ち着いて 好きで
そのままに していたのです。

そしたら

まだ

枯れずに育っているのです。
何にも手入れは、していません。
ほったらかしで

肥料も 消毒も剪定も
花の数は決して多くはないけど

 

毎年

勝手に咲いてくれるのです。

木々の間に隠れているので
花が咲かないと
その存在が 誰にもわかりませんが、、

 

私はいるよ！

と
このように 咲いてくれると
あ〜、っ と

嬉しくなります。