謎の おじいさん

 

昨日

沖縄の 事を書いて

 

沖縄の おじいさんの 事を

思い出します。

 

 

 

 

今週もいるかな〜…

 

夫に

【いるかな〜？】

と 聞いたら

【いるやろう〜】

と返事が返って来ました。

（多分 そうでしょうが…）

 

 

 

 

その おじいさんに 初めて会ったのは

 

もう10年位前でしょうか…

 

【ルネッサンスリゾート沖縄】というホテル

のレストランで

 

入り口で案内されて

入った席の斜め前くらいに

70代くらいの 帽子をかぶって 短パンの

ちょっと お洒落な おじいさんが

一人で食事をしていました

 

ここは リゾートホテルなので

たった一人で来る人は まずいません

ちょっと 気になりました

 

最初見た時は

連れがいて その人はお部屋にいて

たまたま 今は

一人で 食事に来てるのかな〜？

と 思いました。

 

そしたら 次の日も

そのまた 次の日も

一人で食事しているのです。

 

あー、 そうなんだ

一人で来てるんだな〜と

 

こんなホテルでひとりは

寂しいだろうなーと

思いました。

 

私達も

このホテルは

居心地がいいので

きっと そのおじいさんも

おなじ と

思っていました。

 

ここに 最初に来たのは

もう20年以上も前のことです

ホテルも最初の頃より大分古くなりました。

 

その頃は

おじいさんは

まだ  見かけた事は ありませんでした。

 

私は想像しました。

 

その おじいさんは

初めは奥さんと一緒に

ふたりで来ていて

今は お独りになったけど

それでも

この ホテルが気に入って

時々通っていらっしゃるのかな〜…

と そんな気がして

眺めていました

 

 

私達も

きっと どちらかが 先に死んだら

骨は沖縄の海に…

と 思っています。

 

そして

きっと

独りになったら

 

時々は

このホテルに やって来るだろうな〜

と 心の中でも 考えていました。

自分が思うことは

人も そうだと 勝手に 想像します。

 

ホテルに滞在中

毎日会う

その おじいさんも

きっと

そんな気がして

 

遠くから眺めていました。

 

 

 

；；；；；；；；；；；；

 

 

 

それから

半年が経ちました

 

また 沖縄に出かけ いつものホテル

そして

レストランで 案内されて

席に着いた時

 

その 半年前と まったく同じ席❗️に

あの

お洒落な帽子を被った

顔の黒いおじいさんがいるのです。

びっくりしました。

 

 

さすがに

 

偶然に

同じスケジュールで 再会したとは

思えません。

 

 

 

それからは

私は

その、おじいさんが とても気になって

 

観察を始めました。

 

 

食事の最中も

じっと

小柄で痩せた おじいさんは

その体のわりには よく食べます。

 

レストランは バイキングなので

自分で料理を取りに 行くのですが…

その 量が半端でないのです。

サラダ類、握り寿司、海老、スープ類、ステーキ

刺身、ピザ、沖縄料理、鯛のカルパッチョ、パン類

スパゲティ、ソーキそば、

など もうなんでも

私でも入らない位の

結構ボリュームのあるものも

ほんの  少しずつですが

すごい量

お酒は飲みませんが

まだ この後

デザート、コーヒー と 続くのですから

びっくりでした

 

痩せた体のどこに入るのか…

と 思うほど

 

そして

 

食事している最中ですが

ウエイトレスさんが

この おじいさんだけに

何も言わなくても

時々おしぼりを持って来るのです

それで 手を 拭うのですが

何度もテーブルや 自分の椅子の肘置きも

気になるのか 拭いているのです。

（あー、 ちょっと 神経質そう）

 

そして 食事の最中

顔は

ニコニコしながら

周りの人や

働いている人達を

楽しそうに

キョロキョロ見ています。

 

昼食が終わって

プールに行くと

そこにも そのおじいさんは一人で

泳いでいました。

泳ぐというより

浸かっていました。

 

やっぱり ニコニコ しながら

プールの隅で

周り全体を 遠くから観察するように

眺めていました。

プールはレジャープールですから

スイムキャップは しなくていいのに

水が汚れないように

きちっと 黒いスイムキャップも

被っています。

 

私はそんなに長い時間

おじいさんに 張り付いてる訳にもいきません

プールから上がって

温泉に入ったり

あちこちまわって

また 夕食の 時間になりました。

 

その 同じレストランに行くと

また 全く同じ席に

その おじいさんがいるではありませんか。

（もう 席は決まっているようです）

 

毎日

昼も夜も

（朝食の 時はいません）

 

それで

はっ❗️ と 思いました。

【あー、 この ホテルの会長さんか何か かな？】

 

 

そう考えると

いろんな事の つじつまが合うようでした。

 

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レストランを 出る時

つい

口が勝手に喋りました。

 

【あの方を 前回来た時も

お見かけしたのですが…

もしかして

こちらの社長さんですか？】

と

 

そしたら

 

【いいえ、年間で お食事の 予約をいただいているのです】

 

【お家が ココガーデンリゾートオキナワ（姉妹ホテル）

の どこそこの。。。   近くで

毎日 ホテルの周回バスで 通っていらしてるんですよ！】

 

と

 

（なっとく）

 

 

いろいろ 自分の中で

想像を 張り巡らせたおじいさんでしたが

問題が解決しました。

 

 

；；；；；；；；；；；；；；；；；

 

 

あらたな 想像が はじまりました。

 

ココガーデンの 近く

（以前はこちらのホテルでしたので、周りはよく知っています。）

の大きなお家

お家の中の 独り暮らし

 

綺麗好き

いつも お掃除はしても

 

奥さんは亡くなりました

ご飯を作ってくれる人はいません

 

この ホテルに 毎日通い

いろんな 人を眺めていると

なんだか 愉しくなるような

 

昔を

思い出すような…

 

 

；；；；；；；；；；；；；；；

 

 

それとも

ただ 単純に

 

お掃除は得意でも

お料理が できないから

面倒で

美味しいもん

食べに来てるだけ

 

かもねー

 

 

 

 

話しかけたことはありません

 

その 10年前から ずっと…

相変わらず

毎回

お会いしています。

 

大食いでも

バランスの良い食事

お元気そうです❗️

 

 

 

；；；；；；；；；；；；；；；；；；；

 

 

 

また、今回も

あの 決まったテーブルに

小柄な体で

ちょこんと ひとりで

にこにこ

座っているでしょうか…

 

 

 

 

 

 

 

半年前 (部屋から)